第1章 ハロウィン

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言葉を続けようとする。 しかし、顔が熱くなるのを感じる。 「初めてお菓子をあげた時の笑顔が本当に可愛くて、また見たくなっていつもお菓子をあげてたんだよ。」 言葉が詰まる。 この先を言っていいのか一瞬ためらってしまったが告白はされるよりしたい。 そう思い言葉を続けた。 「俺は千夏が好きだよ。 先に言われるとは思わなかったけどな。」 彼女は嬉しさのあまりか涙を流していた。 「・・・嬉しいよ 私、いう前に断られたらどうしようってずっと考えてた。」 「俺もだよ。それで中学とか言えなかったんだからお前はすごいよ」 「ずっと考えてたらお腹すいちゃった」 「まぁ、昼も弁当以外は食べてなかったからな」 「かずくん、かずくん」 急に呼び方が変わり少し驚いた顔をしてしまったのか 「かずくんって呼んじゃダメかな?」 「いや、急に変わったからびっくりしただけだよ」 そう答えると嬉しそうに微笑み 「じゃあ、かずくんっ トリックオアトリートだよっ」 「朝、さんざんやっただろ?」 「学校において来ちゃった」 「はぁ、わかったよ そこのカフェでケーキをごちそうしてやろう」 「ほんとっ!? やったっ」 二人の会話は途切れることなくカフェに入っていくのだった この日、二人の片思いは両想いになった
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