アイツの眼鏡に適う男になりたい②

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「イイ男って……。まさか、亮の彼氏?また男替えたのか亮。いい加減にしろよな~」 亮……優太には"バイ"の話題は御法度だったんじゃなかったのか? もうすっかりばれてるし、ツッコまれてるじゃねーか。 「残念ながら、ただの幼馴染み。俺の男ではないんだよな……。じゃ、そういうわけで正貴、とりあえず自己紹介よろしく」 まあ、初対面だし。 「俺、須賀正貴。優太は漫画好きか?これ今日出たばっかりの最新刊だけど良かったら優太にやるよ」 「え!それ楽しみにしてたんだ!!もらっていいのか?やった!!ありがとう……えっと」 「聞いてなかっただろ?しょーがねーな。俺の名前は、須賀正貴」 俺の名前を聞いた優太がピタッと動きを止めて呟いた。 「え……スダマサキ?………フィリップじゃん!!」 ………フィリップ! ど、どうして優太の口からその名前が? それにスダじゃなくて、スガだよ。スガシカオの、スガ!! そう反論したかったが、何が可笑しいのかゲラゲラと大爆笑している優太を呆然と見てしまった。 しばらくしてハッと我に返り、やっとの思いで声を上げた。 「おい!なんだよこのクソガキ…。生意気だな」
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