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アタフタしだしたジョーが面白いけど、早く2人で話がしたい。
そのためには病院から出た方が良さそうだ。
「あれ、そう言えばお前ら…そう言うこと?ま、頑張れよ正貴」
さすがに勘付かれてしまったか。
……ま、そういうことだから後は頼んだぞ、亮。
「え?え?亮ちゃん?ねえ、私どうして……」
コイツは案外鈍いのか?
お前だって優太や亮にいろいろ聞かれたくないだろ?
「あーもうガタガタうるせえな。いいから来いよ」
こうなったらもう強制連行だ。
こうして素顔の俺を曝してしまったからには、きちんと話をする必要がある。
俺はもうジョーにとって憧れの先輩ではなくなってしまったのだろうか?
手を引かれながら小走りに付いて来るジョー。
ずっと何か俺に言いたげにしているのに気付いてはいるけど、わざと黙ったままズンズン歩いて行く。
もうそろそろいいかと思って歩くスピードを落とすと、頭の周りにハテナマークをチラつかせているジョーが俺に問いかける。
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