アイツの眼鏡に適う男になりたい②

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俺はスダじゃないぞ。 スガシカオと同じ、スガだ。 それになんだフィリップって! 姉が姉なら、弟も弟だな………全く。 「やだ優太ったら!!あとで叱っときますから…すみません」 「別にいーけど。あの弟、姉貴にそっくりだな!」 驚いたのか、目を見開いて俺を見るジョー。 なんだ、意外だって思ってるのか? 亮だって言ってたぞ、優太が生意気なのは姉貴譲りだってな。 「ちなみに暴露すると、ジョーが学校でも俺のこと陰でフィリップと呼んでることも知ってた」 さっきよりも更に驚愕の事実を知って、思いっきり動揺を見せるジョー。 「え!マジですか?………すみません……」 真っ赤になって小さくなるジョーが可愛くて仕方ない。 今日はジョーのいろんな顔が見ることができたから、収穫は大きかった。 秘密を知られる事になったけど、やっぱり今日は来て良かった。 亮に感謝しないといけないな。 「検討する必要も無くなったな。眼鏡をしてない俺を見たかったんだろ?願いが叶って良かったな。これで満足か…?」
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