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「私と先輩の秘密ってことにしてはいけませんか?」
秘密……俺とジョーの秘密。
………悪くないな。
「だけどお前は、こんな俺を見て幻滅したんじゃないのか?忘れた方が都合が良いことだってあるだろ?」
優等生で真面目な俺に好意を持ってくれたんだとしたら、今の俺はジョーの目にどんな風に映っているんだろうか。
「幻滅なんて……する訳ないじゃないですか……」
ちょっとだけ顔が赤くなったような気がする。
俺に照れているのか?
最近だいぶ普通に話せるようになってきても、やっぱりどこか緊張を隠せないジョーが微笑ましくもあるけど、もうちょっと打ち解けられたらって思いもある。
今日はそんな緊張感は感じられなかったし、いつもよりも近い距離感を感じる事が出来た。
「2人だけの秘密、か。いいだろう…ただし、絶対に他言無用だからな!もしもこの秘密を誰かに知られたら……覚悟しとけよ?」
ビクっと小さく震えて、俺を上目使いに見るジョー。
だから……それも反則だっつーの。
「えっ………なにされるんですか?私」
俺のSっ気がムクムクと湧き上がって来るような感覚を覚えた。
不敵な笑みを浮かべ、耳元に囁いてやる。
「決まってんだろ?………………お仕置きだよ」
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