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「ただいま」
ジョーと別れて家に帰ったら、亮が俺の部屋で待ってた。
「正貴、今日は付き合ってくれてサンキューな」
「なんだよ、わざわざお礼を言いに来たのか?……違うだろ」
言いたい事があるんだったら、さっさと言えよ。
そりゃ、お前と優太の目の前から消えたんだから、黙ってるのが可笑しいよな。
ジョーの手を掴んでそのまま連れ去ったんだ。
こうなる事は覚悟の上だ。
「かほるも南高だったよな。接点があるとしたら"図書委員"ってとこか?アイツは部活してるけど、お前がやってるの図書委員長くらいだろ。かほるのやつ、病室ではお前のこと気付いてなかったみたいだけど……」
さすが亮。
俺より頭が切れるだけあって鋭いな。
俺はてっきり病室で気付かれたと思っていたのに。
不意打ちのジョーに動揺させられたのがマズったのか。
「で?やっぱりそうなのか?かほるがお前の眼鏡に適った女ってことでいいのか?正貴」
「お前には隠し事できねーな。確かにそうなんだけど、もう一つ付け加えるとしたら……」
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