アイツの眼鏡に適う男になりたい③

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「正貴、ご飯できてるわよ!亮くんももちろん食べて行くでしょ?」 母さんがタイミング悪く邪魔してきた。 「いいんですか?じゃあご馳走になります!丁度腹減ったなって思ってたとこだったんだよ。さすがおばさんだな!正貴、行こうぜ」 結局、亮のやつは飯食ったらさっさと自分の家に帰って行った。 ジョーが亮といとこ同士だって解ったけど、だからといって亮に相談とかするのもどうかと思うし。 これは俺自身の問題だ。 今度、学校でジョーに会うのは火曜日か。 月曜日は図書室に来ないだろうけど、昼休みに友達とベンチにやってくるんだろうな。 今までのジョーと友達の会話から察するに、ジョーは間違いなく俺に好意を持ってくれている。 ただし、それは仮の姿の俺。 普段の俺と、学校での俺………。 どっちも俺であることに変わりはないのだけど。 『幻滅なんて……する訳ないじゃないですか……』 本当か?本当にそうなのか?ジョー。 しばらく病室で一緒に居たのに、俺に気が付かなかっただろ。 俺だって解った時のあの驚きようったら。 "信じられない!!"って顔に書いてあったぜ。 仮の姿で騙してたような気分になり、罪悪感を抱いたのは初めてだった。
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