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月曜日の昼休み。
今日もジョーは友達と一緒にベンチにやって来るだろう。
俺がすぐそばで会話を聞いているなんて知りもしないで。
「ジョー、この時間が待ち遠しかったよ。やっとゆっくり話す事が出来る……」
ん?なんか深刻な話題?
このまま聞いていていいものかどうか。
書庫を出て行ったほうがいいのか躊躇してしまったが、結局内容が気になってしまい留まってしまった。
「ねえ、正直に答えてくれる?私、土曜日に見ちゃったのよ。ジョーがすっごいイケメンと手を繋いでデートしているのを!!どういうこと?フィリップ先輩っていう意中の相手がいるくせに、イケメンと仲良くしてるなんて!!」
………は!?
見られていたのか?
よりにもよって、このジョーの友達に?
「え?あ、ちょっとそれ誤解だよ成美!デートじゃないし……」
確かに、デートではないな。
俺としてはデートってことにしても一向に構わないけど。
「じゃあ詳しく説明してよ!あのイケメンは誰なの?」
……良かった。
とりあえず俺だってことはバレてないようだし。
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