アイツの眼鏡に適う男になりたい③

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月曜日の昼休み。 今日もジョーは友達と一緒にベンチにやって来るだろう。 俺がすぐそばで会話を聞いているなんて知りもしないで。 「ジョー、この時間が待ち遠しかったよ。やっとゆっくり話す事が出来る……」 ん?なんか深刻な話題? このまま聞いていていいものかどうか。 書庫を出て行ったほうがいいのか躊躇してしまったが、結局内容が気になってしまい留まってしまった。 「ねえ、正直に答えてくれる?私、土曜日に見ちゃったのよ。ジョーがすっごいイケメンと手を繋いでデートしているのを!!どういうこと?フィリップ先輩っていう意中の相手がいるくせに、イケメンと仲良くしてるなんて!!」 ………は!? 見られていたのか? よりにもよって、このジョーの友達に? 「え?あ、ちょっとそれ誤解だよ成美!デートじゃないし……」 確かに、デートではないな。 俺としてはデートってことにしても一向に構わないけど。 「じゃあ詳しく説明してよ!あのイケメンは誰なの?」 ……良かった。 とりあえず俺だってことはバレてないようだし。
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