51人が本棚に入れています
本棚に追加
笑い転げる俺に戸惑った様子のジョーに、笑うのを止めて問いかけた。
「なぁ、その眼鏡、違和感ねーのか?」
もう、気付いてしまったんだろ?
その眼鏡の秘密に。
「その、似合わないってことですか?私まだ鏡見てないし、なんとも……」
おいおい、マジか?
ジョーってそう言えば天然小悪魔だったか。
「ちげーよ。眼鏡をかけて周りを見てみた感じだよ。何も感じないのか?」
「ん………?別に、かけてない時と特に変わった様な感じはしな……あ!あああ!!これ、もしかして…"伊達眼鏡"なんですか?」
やっと気づいたな。
これでもう俺が視力矯正のために眼鏡をかけてる訳じゃないって、そこまで知られてしまったってことになるな。
「正解」
混乱してるようだな、ジョー。
伊達眼鏡のことまで知って、俺のこと嘘吐きだと幻滅した?
「だって、この前会った時はカラコンしてたじゃないですか!」
「あれはファッションの一環。度が入ってないやつだ」
最初のコメントを投稿しよう!