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今度こそ、呆れてしまったか?
だけど、ジョーの表情を観察してみると呆れた様子は見られなかった。
それどころか新たな発見を喜んでいるかのように目がキラキラ輝いている様に見えるのは……俺の希望的観測なんだろうか。
「ジョー、その眼鏡お前にやるよ」
似合わないし、超絶笑えるけど。
もうその眼鏡はお前に持っていてほしい。
俺の眼鏡になりたいんだろ?
"眼鏡になる"ってのは非現実的な話だから、その代わりと言ってはなんだけど…。
そのなりたがってた眼鏡、俺だと思って持ってろ。
「え!だって似合わないって笑いましたよね?それに眼鏡外したままこの部屋を出て大丈夫なんですか?三島先生とか、他にも誰かいるかもしれないし……」
ああ、そんなことか。
それだったら問題ない。
「予備持ってるから。全く同じヤツだから、ほら」
そういって鞄から取り出した眼鏡をかけてみせた。
さっきジョーにやった眼鏡と全く同じヤツだから、ペアだな。
だけど今はまだ優等生に戻る気はない。
そう、素顔の俺でジョーともう少しいるために直ぐに眼鏡を外す。
「ここを出る時にはちゃんとかけるから、心配するな」
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