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「なぁジョー、お前が言ってた『先輩の眼鏡になりたい』って……どういう意味?」
ビックリして俺を見つめるジョー。
俺がここでジョーたちの会話を聞いていたって、分かっただろ?
「……眼鏡だったら、ずっと先輩のそばにいられるじゃないですか。それに………」
「それに?」
「眼鏡って見えないものを見えるようにしてくれたり、そうじゃなくても印象を変えたり、目を守ってくれたり、役に立ってるでしょ。私も眼鏡のように先輩の役に立てたらなって………」
そうかジョー。
俺の役に立ちたいって思ってくれていたのか。
俺の眼鏡になるってことは…ずっと俺から離れないってことだぞ?
「先輩、ここからテニスコートを見てたんですか?全然知らなかったです……。それに私たち毎日そこのベンチでお昼食べてお喋りして……。それも全部聞かれてたってこと、ですよね?あの、私……」
あーあ、素顔を曝しただけでなく俺の全てを知られてしまったわけだな。
こうなることを望んでいたのか?
俺は……。
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