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「ああ、全部聞こえてた。今日だって、俺との約束破って2人だけの秘密を早速友達に暴露してたよな…?」
しまった!!って顔のジョー。
お前は友達に2人の秘密をバラしたと同時に、約束を破ったことが俺にバレてた訳だ。
「えっと、あれは不可抗力だったというか…。すみません!」
不可抗力?
そんな言葉で俺を納得させられると思うなよ。
「問答無用。もし誰かに知られたら、どうするんだったっけ?言ってみろよ」
「え、あ、あの。それは、その……」
必死に目を泳がせ、俺から逃げようとしてるけど。
……逃がすわけねーだろ?
逃げられる訳がない。
だってジョーは俺の眼鏡になりたいんだからな。
「忘れたのか?忘れたのなら、思い出させてやろう」
空いていた手でジョーがずっとかけっぱなしの眼鏡をスッと外してやった。
やっと素顔のジョーに戻った。
やっぱりジョーには眼鏡は似合わないけど、俺の眼鏡をかけているジョーを見るのは嫌じゃない。
俺は、ジョーの眼鏡に適う男になれたと思っていいんだよな……?
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