アイツの眼鏡に適う男になりたい③

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「ああ、全部聞こえてた。今日だって、俺との約束破って2人だけの秘密を早速友達に暴露してたよな…?」 しまった!!って顔のジョー。 お前は友達に2人の秘密をバラしたと同時に、約束を破ったことが俺にバレてた訳だ。 「えっと、あれは不可抗力だったというか…。すみません!」 不可抗力? そんな言葉で俺を納得させられると思うなよ。 「問答無用。もし誰かに知られたら、どうするんだったっけ?言ってみろよ」 「え、あ、あの。それは、その……」 必死に目を泳がせ、俺から逃げようとしてるけど。 ……逃がすわけねーだろ? 逃げられる訳がない。 だってジョーは俺の眼鏡になりたいんだからな。 「忘れたのか?忘れたのなら、思い出させてやろう」 空いていた手でジョーがずっとかけっぱなしの眼鏡をスッと外してやった。 やっと素顔のジョーに戻った。 やっぱりジョーには眼鏡は似合わないけど、俺の眼鏡をかけているジョーを見るのは嫌じゃない。 俺は、ジョーの眼鏡に適う男になれたと思っていいんだよな……?
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