アイツの眼鏡に適う男になりたい③

15/15
前へ
/86ページ
次へ
「え!私にくれるって言いませんでした?先輩」 眼鏡を外されてそんなに残念だったのか? 慌てるジョーが可笑しいけど…可愛い。 「何言ってんだ。この眼鏡はもうお前のものだ。」 ただ、今は外させてもらう。 「邪魔だからな……当たったら痛いし」 そう言いながらジョーをグッと引き寄せ、耳元にキスするかのように唇を寄せて、囁いてやる。 「お仕置き、だろ。嫌とは言わせないからな………かほる」 ドサクサに紛れて『かほる』って呼んでみた。 しかしジョーはどうも『お仕置き』の方に意識がイってしまってるみたいだな。 何回か激しく瞬きしたあとで、俺を熱く見つめたかと思ったら、パチッと目を閉じてしまった。 こ、これは………待ってるのか、お仕置きを……。 それじゃ、期待に応えてやらないとな……………。 ~END~
/86ページ

最初のコメントを投稿しよう!

51人が本棚に入れています
本棚に追加