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ー…昔、エディタ・マグニフィカ…エディターと呼ばれる結界術に優れた天使がいた
しかしエディターは、花に恋をし、花の恋人である蝶に嫉妬し…
蝶を殺して堕天した
それでも彼の資質は需要があったため、彼の型版を使い複数の天使が作られた
無論、階級や役割に合わせマイナーチェンジを施されているし、また堕天使を生まないように全く同じ複製体は存在しないとされる
階級は様々だが、皆エディターから生まれたために『蜂』の名をつけられている。
…戦い向きに造られた能天使にはホーネット(スズメバチ)なんかもいる。あいつは俺よりも速く飛ぶし、俺とは逆に結界術より攻撃方面に特化しているな
言ってしまえば兄妹のようなものだから、顔を合わせれば挨拶もする
…そして俺もエディターの型版を使って造られた。
だからタランチュラホーク(蜘蛛狩り蜂)
ああ、気付いたか?
さすが博識だ
そうだ、エディタ・マグニフィカの意味は『蝶狩り蜂』
俺はエディターに一番近い複製体なのさ
もう一体、エディターに近い複製体として兄のクロリオン・ロバトム(蟋蟀狩り蜂)もいるがな
別に気にしたことじゃねぇよ
会ったこともねぇし、堕天した今じゃ容姿も別もんになってるだろうし…
そもそも
生きているかも怪しい…ー
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