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俺もよく読むファンタジー小説。
落ちこぼれと呼ばれる少年が、世界一のギルドのマスターだったり、神の力で異世界に転生し、実力者の戦いに巻き込まれたり。
俺も嫌いではない――むしろ好んで読むが、リアルと混同させるほど常識が欠落している訳じゃない(はず)。
だがたまに考える。
もしこの家の隣、空き部屋となっているところに越してくる隣人が、実は魔法使いだったりしたら・・・
なんてな、ここは現実。そんなことはあり得ない。
ピーンポーン
こんな時間に来訪者?
妄想を途中でやめ、とりあえず表に出てみることにした。
玄関の覗き穴から外を覗けば、澄んだ水色の・・・ローブらしきものを身に纏った女の人が佇んでいた。
フードのお陰で顔は見えないが、出るとこは出ているので女だろうと言う判断。
だけどこれはひとつだけハッキリしている。
ローブにフードまで被って・・・
――――完全に不審者じゃん。
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