道具と女店主

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何を言っているんだ、オーゼスは?と思いながら 「連れて行けるはず無いだろう。」 と呆れた声でオーゼスに言うと、 「ナゼ?」 と凄く不思議そうにオーゼスが俺に訊いた。 「自分が大事な跡取り息子だと分かっている?オーゼス。」 と呆れながら訊くと、 「家には、まだ妹がいる。 僕に何かあっても大丈夫だ。」 と答えた。 「俺が嫌だよ。 妹がいるいないの問題じゃなく危ない所に連れて行く気は無いよ。」 と反論すると、 「それは困る。」 と、すかさずオーゼスが返した。 「何で困るんだ?」 「セルナと遊べないだろう。」 こいつ、俺をからかっているな・・・・! 「俺をからかって遊んでいるんだから満足しろよ。」 そう言うとオーゼスは残念という顔をした。 それを呆れて観ていたミナンが、 「いい加減どうするの? アタシも暇じゃないんだよ。」 と言ったのでオーゼスは 「携帯用で。」 と締めくくった。 取り敢えず俺達はミナンから道具を購入した。 俺はギリギリ持ち合わせたお金で間に合った。 オーゼスは馬車から、お金を取ってき て即金で支払った。 そして俺達はオーゼスの馬車に乗ってザイル薬店に戻った。 ザイル薬店でも、またオーゼスの押しきり勝ちでザイル祖父さんから薬の調合を俺と一緒に習う事になった。
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