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「本日よりこちらでお世話になります。
三神蒼志と申します。
よろしくお願い致します」
三沢永遠子と再会して
週が明けた8月の朝
西城法律事務所内で所長の隣に立ち
俺は日常完全装備の笑顔を面々に向ける
ここの弁護士である
木崎、松井、佐々木と
経理事務員である女性陣
その一番端に佇んでいる
ーーー俺の幼馴染み
西城が指示を出す中で
女性陣からの視線を受け流し
三沢永遠子を盗み見た
物凄く…複雑そうな顔…。
無理もないだろう…
俺の生存の事実を彼女は先日
初めて知ったのだから…
だが例え複雑だろうが、彼女が怒ろうが
俺は『今回』だけは
間違っていないと思ってる
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