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「…それで確信したよ。
トワコ嬢がここから離れたのは
彰人の為じゃなかったってな…」
永遠子が…
この生まれ故郷から離れた理由
男性は煙草をテーブルに
置いてあった灰皿に
押し付けてから席を立った
それと同時に俺の着ている
スーツの内ポケットにあるスマホが震える
胸の痛みと格闘しながら
俺は立ち上がった男性を見上げた
黒髪に整った顔付きだが
鋭い目付きをした男性
彼は俺に挑むように
その言葉を落とした
「…だが計画はそのまま進める。
その前にお前に確認しておく」
その言葉を聞きながら
俺もスマホを取り出しゆっくりと席を立った
「お前はおれ達の…
『敵』か、『味方』か…」
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