世界の始まり

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「海外に、ですか」 説明を受けてから 俺は小さく息を吐いて ソファーから腰を上げた あの人もどうやら一箇所に 長時間留まる事が出来ない人間だな… 「突然、すみませんでした。 では、これで失礼します」 俺が会釈をして告げると 男性医師はフッと笑う 「お前が御大の後継だろ。 あの人も、もう歳だからな…」 ーーー『御大』 男性医師の口から その単語が出て確信する この男は鷹宮の方と繋がっているんだと… 「御大からは何かあった時は “三神蒼志”に話を持っていけ、と言われている…」 男性医師が放った言葉に 俺は大きく息を吐いた 「御大も気が早いですね…」 ・
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