世界の始まり

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そんな日々の中でも 三沢家と三神家の家の行き来は自由で… 俺たちは物心ついた頃から 共に過ごしていた 「また、あの子来てるの?」 俺の母親とその一派だけは 永遠子たちを冷たく蔑み 疎ましく思っていたようで… 「毎回毎回、この家に入り浸って… 娘を使って財産目当てじゃないでしょうね?」 それは、あなたの方でしょう? 実の母親に心が痛む事なく そう思ってしまう程 俺と母親の距離は遠かった それに加えて永遠子の存在が 俺の中では一番大きなモノという事が 総ての物事の起因で最大の要因だろう 今思えば… 母の思いは単なる嫉みだ 母が何故、そう思うのか… その理由を知るまでには まだ少し時間が必要だ ・
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