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「この辺の山は何でも知ってるよー。いっつも近所の友達と一緒に探検してるのー。すっごい広いでしょー」
確かに、この山の生態系は都会育ちの僕にとってはまるで異世界だ。
草の高さは腰近くまで達し、木の大きさは腕二抱えほど、しかもそれが視界いっぱいに広がっている様は圧巻といえる。
ドラクエやファイナルファンタジー。
出てこないかな、モンスター。
「――で、ね。私、町から出たことないし、外から来た人と会うのも初めてなんだー。だから、私と一緒に挑戦してくれないかなー、と思って。……これに」
何が、『だから』なのかはわからないが、彼女はとにかく一緒に”これ”に挑戦してくれる仲間を探してたみたいだ。
……まぁ、あれだね。そりゃ仲間もほしくなるよね。
というか、道連れかな?
……それ以前にやめとく、という思考はないのかなー、とちょっと期待してみたり……。
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