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「牢獄部屋!?」
「んで奥から罪が重いやつの順番なんだよ。一番階段から近い部屋は罪が軽いやつが住む部屋だ。だからこそお前達に聞いたんだよ。なんでこの一番罪が重い部屋にいるのかを。」
「まぁ坊やの原因はわかったけど。ロクサスはどうなの?」
「僕はこの国で一番罪が重い反逆者さ。国王を殺したんだよ。」
「こ、国王って、まさかあのティガ!?」
「そうだよ。」
「へぇ。これならイギリスに革命とか無理な話ではないんじゃない?」
「確かにな。あのティガを殺したってなると、ただ者じゃねぇ。」
「騎士団だった僕は、この宮殿に入るのは容易いものだよ。それに僕は国王を守る義務もあった。一応騎士団長だからね。」
「騎士団長?ってやつだった時に、ロクサスは国王を殺したの?」
「うん。この刃でひと突きさ。」
「それは一番奥の部屋になるのも当然ね。何故殺したかとかは聞かないけど、かなり大胆なことをしたわけねー。」
「そういえば、鬼慟隊のあんたも何で国外追放とかになったんだ。」
「 私は鬼慟隊の隊員を殺したのよ。皆殺し。」
「み、皆殺し!?」
「ある家が家事になった時、消防隊と共に私達鬼慟隊も出たのよ。そこで他国が武器を持って騒いでるって聞いたからね。そして駆けつけたら消防隊は既に死亡してた。
人の血なんて見慣れない私は前が見えなくなって、とにかく目の前に振りかざしてくる刃を交わして剣をただ振り回したのよ。剣術だけは自信があるからね。そして次に我に返ったら、皆死んでたのよ。私の手も体も真っ赤に染まってたわ。」
「皆、奥が深い…」
「それだけ罪が重いからここに来てんだよ。お前も、絶対王政のターゲットになった原因だからここにいるんだろ?」
「うん。せめてもの償いで来たつもりが、まさか国王が死んでただなんて…」
「だから君が国王になればいいのさ。理想の世界を君が造ればいい。僕はそれについて行くさ。」
「ロクサス…。」
頭を優しく撫でて、微笑んでくれるような15歳はどこにもいないだろう。
僕は嬉しくなって、満面の笑顔を見せた。 それを見たエリーゼは、頬を赤くして叫び出す。
「可愛すぎでしょあんた!!!」
そういうと、僕の肩をきつく抱き寄せてきた。
「ぬあっ!!」
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