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「それじゃあ、始めようか。これから始まる新たなる世界の創始者、このRebellionが世界線を変えるための会議を。」
「えぇ。」
「おうよ。」
「うん!」
ロクサスの発言のあと、僕達3人は声を揃えて返事をした。
これから本格的に、イギリスを中心に攻める順番や目的や場所を話し合っていく。
ロクサスの話すことに僕達3人は相槌を打って返事をし、それに対する意見があれば話を割り込む。
長く疲れる話をしていると、急にエリーゼが立ち上がった。
「長くなりそうだし、お茶でも注いでくるわ。話してて。」
「わかったよ。」
エリーゼは結わえた髪を解き、小さくあくびをした後にお茶を注ぐ。
そして一人ずつそれを渡すと、また椅子に座って一口お茶を含んだ。
「それじゃあ簡単にまとめると、僕はナイフでの接近戦も出来るから家から持ってくればいいんだね。一応、エリーゼとロクサスの分も。」
「ありがたいわね。でも私、ボウイナイフしか使えないわよ?」
「僕もダガー程度ならなんとか使えそうだよ。あれなら投げナイフとしても使えるし・・・」
「じゃあ決まりだね!そうとなったら僕、取りに帰るよ!すぐ戻るから待ってて!」
「ガキ、お前ここから家までどれくらいかかる?」
「歩けば20分だけど、走れは10分程度だよ!」
「それなら大人しく待ってやるから早く行ってこい。」
「うん!」
僕は勢いよく立ち上がり、玄関にて靴を履くとそそくさに部屋を出た。
向かう先は僕の実家だ。
他国から買い揃えた武器を全てこちらに持ってきて、各自分担させてどの形態でも戦えるようにしようという作戦だ。
鬼慟隊だったエリーゼは射的にも自信があるし、僕にも銃を使うゲームが好きだったため自信がある。
あと僕に足りないのは腕力だ。
いや、全体的に筋肉を鍛えなければ、もっと強くなれない。
そのために全速力で家まで走り、武器を取りに行ったのだ。
手ぶらで走る僕を見た街中の人間は、やはり石を投げつけたり大きな声で僕に怒鳴っていくばかりだ。
ロクサス達に出会うまでの僕、いわゆる昨日までの僕は今までずっとこの声に耳を塞いで逃げてきた。
僕は悪魔だ。
僕は悪者だ。
そう押さえつけて、自分自身に傷をつけていたのだ。
だけど、ロクサス達に出会った今日の僕は、変わったことが明らかにわかる。
それは、耳を塞いで逃げなくなったからだ。
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