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ある日、小さな小さな孤立した国が大きな国に逆らう事になった。
世はその時、絶対王政の最中だ。
その小さな小さな国で、たった7人の騎士が国を変えるために出陣することになる。
その騎士は、誰よりも勇敢で格好よかった。
この国で誰よりも情弱な僕が一番に尊敬をする、世界で一番格好いい騎士なのだ。
「王の命令には逆らえない、お前も戦争に行くんだ」
「そしてあの国に殺されてしまえばいいさ、この国ごとすべて!!」
「もう逃れられやしねぇし、俺も逃げねぇよ。殺すなら早く殺してみやがれこのくそったれ!!」
賑やかな国と言われていたはずの小さな国、メディウス。
かつては世界一平和と言われていた。
国自体に差別や偏見は一切なく、男女ともに楽しい生活をしていた。
だが、世間では絶対王政という、王には逆らえないものが存在している。
このメディウスはかつて、それに従う必要が無かったはずが急に変わってしまった。
それは、情弱な僕が原因だ。
アメリカやイギリスに旅に出て、武器を買い占めてしまった。
どうやらそれがいけなかったらしい。
僕にとってはただの趣味であっただけなのに、他国からすれば戦争をすると思っているのだ。
今更それは違うと言ったところで、もう服従のターゲットの国になってしまった。
メディウスの国王に謝罪したくても、どうもボディーガードのような騎士団のような人物達が宮殿に立ち塞がって解決しようもない。
何も持ってきていない僕は、ただ宮殿の門に立ち尽くしていた。
そんな時、僕は一人の騎士に出会ったのだ。
「君は悪くないさ。悪いのはイギリスだ。絶対王政なんてかつてなかったんだ。君の趣味を貶した国を僕が対処するから、君は自分を責めちゃダメだよ。」
事情を説明した後だ。
13歳というのに僕はグズグズと涙を流してしゃっくりを繰り返す。
それも、頭を撫でながら微笑む騎士のせいだ。
こんな弱い僕を味方してくれて、優しく頭を撫でてくれる人物には初めて出会った。
いつか僕が強くなった時は、彼と同じ騎士になりたいと思えたくらいに僕は一瞬で彼に尊敬してしまったのだ。
「僕はロクサス=クローザー。君は?」
「ソーマ。ソーマ=リゼット」
「ソーマ。君は僕と同じように、誰かを守りたいって思わないかい?」
ロクサスと名乗る騎士は、僕に刃を向けながらそう言う。
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