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「君だって反逆者さ。この国は武器の購入は禁止されていること知らなかったのかい?もし国王が生きてれば、今頃牢獄生活だね。」
「それを阻止してあげた、とでもいいたいの?」
「そうだよ。僕は誰かを守るためにしたことなんだ。後悔なんてないさ。こんな僕でもいいならギルドを立てて欲しい。どうせこの宮殿の二階、僕達がいるところは反逆者の集まりなんだから。」
「…。」
「君の過去についても教えて貰ってなかったよね。怖いならいいよ、もし教えられそうなら教えて。
それで、どうする?」
「国王を殺しても、兄を守れなかったとか無関係な人を戦争に行かせたとかそんな理由があるから僕は仕方が無いと思う。
それに今後の僕達の為を思ってしてくれた事なんだよね?僕はロクサスを信じるよ。」
「それは、僕とギルドを立ててもいいってこと?」
「もちろん。よろしく、ロクサス。」
「ありがとうソーマ。」
よく状況はわからないままだが、ロクサスなら大丈夫だと僕は思った。
彼がどんな反逆者でも、過去の話だ。
それに彼から剣を預かってしまったからには戦うしかない。
僕は彼の差し出す右手に答えて強く右手で握り返した。
強く握手をし、またロクサスもさっきのような強い目をした。
「いーから早く入れこの馬鹿野郎」
「い、痛いなぁ!レディの背中を蹴る男って考えられない!って…あれ?」
「なんだ、先客いるじゃねーか。」
何も無い部屋で僕達がはぐくんでいれば男女二人がドアを開けて入室してきた。
「げ、男の子しかいないの!?」
「それは俺のセリフだボケ!野郎どもには興味ねーのによ。この部屋に来たってことは大分すげぇことしたってわけじゃねぇの?」
「部屋にそんなものがあるの?」
「あるよ。でもまずは挨拶からでしょ。君達名前は?」
「エリーゼ。んでこのこわーい男がカイ。よろしくね。」
「テメーらは何者で何をしてこの部屋にきたわけだ?」
「僕は万引き程度さ。名前はロクサス=クローザー。そしてこの150cmくらいの小さな男の子はソーマ=リゼット」
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