結成

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金髪の短髪な彼、カイという男性もロクサスのように筋肉がところどころすごかった。 彼は、嘘をつく僕達に真剣な顔をして問い詰める。 「あら、どうして嘘をつくのかしら」 「そーだぜ。嘘はやめようや。テメェらはなにをした?」 「まず僕の名前を聞いてどんな罪をしたかわからないのに引っかかるな。僕は元騎士団だ。なにかすれば僕の名前はすぐに上がるのに、それもわからないなら君達はこの国で何かをしたわけじゃない。」 「よくわかってるわね。でもした罪は重いわ。なんせ私は国外追放故に絶対王政でこの国に来たのよ。そしていざ国王に会いに行こうとすればこの男に連れてこられたのよ。」 「なんだ、カイも案内員か。君も国王に何かしたんだね。」 「国王の執事をぶっ飛ばしただけだ。」 「ぶっ飛ばすって…」 カイは腕を組み、エリーゼは赤く短い肩までの髪を耳より上に結わえて笑う。 「元騎士団ねー、じゃあ私達の隊も知ってるわけ?」 「どういうこと?」 「鬼慟(きどう)隊。世界一の剣さばきを誇る隊だけど、聞いたことない?」 「知ってるよ!僕の弟、鬼慟隊に入りたがってたんだ。隣国の日本なら行けるって僕は応援してたよ!」 「こいつ、その日本から追放されてここに来たんだよ。ったく、あいつらも従う側なのによ。」 「事情はわかったよ。それで、この部屋に来たってことは君達も僕のギルドに入るってことだよね?」 「ギルド?なんだそりゃ」 「重罪人の使命だよ。」 「使命?なんのことかしら」 「カイ、国王に手を出した重罪人は罰として案内員になる。君はこの事知ってるでしょ?」 「聞いてねーよ、いつそんなこと言った。」 「君が手を出した執事が言ってたよ。きちんと聞いてないと。だから君たちは今日から僕達のギルドに仲間入りなんだから、よろしくね。」 「……めんどくせぇな」 カイは、そういいつつ頭を掻いて渋々了承した。 そんなカイを見たエリーゼも、釣られて仕方ない、と言って僕達に笑いかける。 「早くも仲間が増えたね。」 「うん。なんか少し心強い!」 「坊や、何歳?」 坊やというのは、僕のことだろうか。 彼女との身長差はほんの数センチくらいの差なのに。 おそらく彼女は162cmくらいで、僕は159cmだ。 僕は、彼女の問いかけに笑顔で答えた。 「13歳だよ。」 「可愛いわね。」 「エリーゼはともかく、カイは剣術とか大丈夫なの?」 「俺はナイフ以外の武器は使わねぇんだよ。」
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