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「え、あ、あの……」
初めて見る黒田さんの表情に身がすくむ。先の黒田さんの告白が頭の中で響き、とても恐ろしいのに、なぜかカーッと顔が熱くなる。
黒田さんが大きな体でガバッと覆いかぶさった。両肩をガシリと抱かれ、唇を塞がれる。私はビックリして固まってしまった。
クリスチャンの家に生まれ、信仰をひたすら迷いなく突き進んできた。もちろんこんな行為も初めてだった。
司祭服の裾から黒田さんの手が忍び込んでくる。ズボンと下着の中に手が入り、私に口づけたまま中心部を揉むように弄り始める。
口づけだけでも初めてなのに、こんな、しかも男性に触られるなんて! あってはいけない、止めてっ!
「んぐぅ、んんっ、っぷはっ! く、黒田さんストップ、ストッふぐっ!」
口を開いた途端、黒田さんの舌が口内へ滑り込んできた。太い肉の塊に目を見開いてると、黒田さんは私の口内のあちこちを舐め上げてくる。自由自在に蠢く舌に翻弄されるばかり。どうすればいいのか対応が掴めないまま、私の体の中心は黒田さんの手の中でどんどん膨れ上がっていく。
黒田さんの手を掴み、これ以上動かさないように押さえ止める。
ひっ!
黒田さんは舌で私の舌をゾロリと擦りあげた。唾液がどんどん口の中で溜まって、息苦しくて溺れそう。
私の首の付け根を押さえ込んでいた大きな手が肩をグイと押して私を椅子に押さえつける。
下半身を弄っていた手がズボンから抜ける。安堵したのもつかの間、黒田さんの両手がすごい力で、引きちぎるように前開きの司祭服を中のシャツごとバッと左右に広げた。ブチブチブチブチッと音がし、全てのボタンが弾け飛び床にカツンカツンと乾いた音をたて散らばる。
腕の付け根まで一気に広げられ、黒田さんは私の両腕の動きを司祭服で封じてしまう。襟にローマンカラーだけをを残し露わになる上半身。
「なんて綺麗なんだ」
黒田さんは私の両足の間に割って入り、感嘆の声を漏らした。
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