誘惑

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相田と会って1週間くらいがたった頃… 直属の後輩の高梨ちゃんが、俺がコーヒーを飲んでるところにやってきた。 「西村さん、お話があるんですけど…」 高梨ちゃんは、2つ下の後輩で、見た目は今風の見た目だけど、しっかりしたいい子。 仕事もしっかりやってくれる信頼できる後輩だ。 「んー、どうしたー?あ、高梨ちゃんもなんか飲む?」 隣に座った高梨ちゃんは手ぶらなのに、俺だけコーヒーを持ってることになんだか不自然な気がして。 自販機を指さす。 「あ、今ちょっと立て込んでて。すぐ戻るんで大丈夫です。ただ、西村さんにちょっとお話したいことがあるんで…近々お時間いただけませんか?」 ここで話せないということは、仕事のことじゃないんだろうか。 いや、それとも仕事のことだからここで話せないのかもしれない。 「ん、いいよ。どこか行くなら週末のがいいかな?」
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