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今日も、2度、真理亜といる時に高梨ちゃんから電話があったけど…
真理亜の前では出ることはできなかった、なんとなく。
真理亜がお風呂に入ってる間に、急いで高梨ちゃんにかけ直してみる。
このままにしといてもいいんだけど、それでまたかかってきたりして出なかったら、真理亜が怪しむかもしれないから。
…なんて、俺はどうしてこんなに必死に隠してるんだろう。
やましいことなんて何もないのに。
高梨ちゃんからの電話は、今週末、ご飯に行けないかという電話だった。
今週末のご飯なら、先週断ったはずなのに。
…なぜなら、今週末がなんの日か、俺は知ってしまっているから。
高梨ちゃんの誕生日。
その日を、俺と過ごすのはやっぱり違うだろ…。
そう思って断ったけど、高梨ちゃんはなかなか引いてくれなくて。
真理亜がシャワーから出てきてしまう前に、とりあえず電話を切ることにした。
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