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私が中2の時、隣のクラスに転校生が来た。
背が高くて、優しそうで、小さな泣きぼくろにちょっと色気を感じる、そんな男の子だった。
私は学校にスクールバスで通っていたのだが、彼もスクールバスで通うことにするようだった。
同じようにスクールバスで通っている、彼と同じクラスの男の子が、彼が初めて乗るとき、みんなに紹介したからだ。
私は小説を読みながら、耳は彼等の方へ傾け、どんな話をしているか、聞いていた。
どうやら、彼の名前は齊藤秋磨という名前らしい。
おそらく、全校集会の時に説明していたのだろうと思うけれど、遠いし、自分のクラスでもないので、ろくに聞いてなかった。
あとは学校の説明やゲームの話くらいだった。
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