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第4章
「帰るか」
バーベキューの片付けが終わり、警察の方も取り敢えず解散の許可がおりたので、隆弘は幸恵に声をかけた。
単身赴任で寮住まいの堂藤は既に奥さんも帰ったこともあり自室の102に戻っておりそれを皮切りに皆各々自室へ戻って行った。
「お疲れ様ですうちでコーヒーでも飲んで行きませんか?」
坂田が声をかけた。
「お邪魔していく?」
「うん」
隆弘と幸恵は103へ足を踏み入れた。
「どうぞ」
「ありがとうございます」
「坂田、クリープと砂糖ない?」
「苦いと飲めないですか。かわいいっすね」
坂田は笑いながら冷蔵庫を見た。
「あ、すみません砂糖しかないです」
「あ、頂戴」
暫く三人は黙ってコーヒーをすすった。
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