第4章

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102堂藤の部屋 幸恵はそこで推理を話すことになった。 「ます、事件発覚の一時間前、田村さんが階下から二階へ上がる大林さんに声をかけています」 「うん」 「でも、この時誰も大林さんの姿を見ていない」 幸恵のその言葉に堂藤が反論した。 「確かにそうだな。つまりその時点で田村が大林さんを殺害し、クローゼットに隠した…と」 「はい」 「しかしな、うちの奴が101のトイレに入った。そして用を済まし出てきた時リビングで音がし、見に行ってみると大林さんがいたと言っている。うちのが共犯でもない限り田村はどうやってクローゼットから大林さんを出したというんだ?」 堂藤は幸恵に疑問を投げた後一呼吸おき険しい顔で続けた 「それとも…うちのが共犯とでも?」 「いいえ、それについては…」
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