第1章

4/6
前へ
/32ページ
次へ
ビールを渡して部屋を出る前に幸恵の好奇心がうずいた。 (荷造り用のロープかな?こっちは空き箱か。軍手はないんだな。へ~荷物でごちゃごちゃだけどここリビングか。クローゼットがある。覗き穴がついた玄関を開けて直ぐ左手に小さいキッチンがあって右に風呂トイレ。更に奥に進んで扉を開くとリビングで右側に小さな窓、正面にはベランダ。ベランダの反対にはクローゼットか。だいたい一人暮らしのアパートって構図おなじなんだ。寮 だからって変わらないか。) 外に出ると既に火おこしは済んでおり、バーベキューコンロからは美味しそうな音がしていた。 「おーお二人さん呑もう呑もう」 ウイスキーをコレクションするのがすきな堀田が自慢のコレクションを進めてきた。 「これ呑んでみぃーうまいで」 出身は名古屋なのだろう。既に出来上がっている堀田は方形でご機嫌に進めてきた。
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加