第1章

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「うわぁ、美味しい。それに呑みやすい」 大林が声をあげた。 「こっちも呑んでみやー」 堀田はコレクションが誉められ二本目を進めた。 「じゃあ、こっちのカップに少しだけ」 一杯目を慌ててあけようとも考えたが、その調子で呑むのは後が怖いので止めた。 「はい!はい!肉焼けましたよ」 田村が話に割り込むように入ってきた。 「なに? 嫉妬か?」 その様子をみていた少々小太りで普段からちゃちゃを入れるのが好きな坂田が笑いながらちゃかした。 「違いますよ」 恥ずかしそうに田村は返した。 「もぉ~邪魔しないでよね~せっかく堀田さんとラブラブで話ていたのに」 大林が笑いながら田村に言った。 「こらこら、おかしいでしょう彼氏の前で浮気宣言」 幸恵はそう言いながら離れようとした。
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