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第2章
「よっとと」
101の窓から渡された大量のお酒を無精してまとめて運ぼうと隆弘は苦心していた。
「手伝いますよ」
坂田が直ぐに飛んできた。普段から人をちゃかすのが好きな坂田が疎ましがられないのは、こういった気遣いができるためだろう。若干遅れて堂藤もやってきた。
「大丈夫?戻れる?」
バーベキュー会場に戻りクーラーボックスにお酒を積めていると101からでてきた田村がすぐ目の前にある二階へ続く階段で上を向いて誰かに語りかけているのが目に入った。
もっとも会場からは階段の裏しか見えないので誰に話しかけているのはわからない状態だ。
「どうしたん?」
バーベキューに戻ってきた田村に隆弘が聞いた。
「あ、実は彼女が気持ち悪いっていいだして、部屋でちょっと休むって」
田村は冠ビールを両手で持ちながらそう言った。
「大丈夫何ですか?」
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