第2章

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いつまでも徒歩で移動してちては埒が開かない。 誰ともすれ違わない今の状況では、バス停でバスを待ってもいつまでも来ないのではないか、そもそもバスをただ待ってじっとしているのは怖い。 駅に行けば電車に乗れると考えるほど楽観的ではないが、もしかしたら誰か人には会えるかもしれないし、もし誰もいなくてもレンタサイクルがある駅が多い。 ということは最悪、自転車をちょっと拝借するという手がある。 そう考えた私はまず目的地を駅にすることを決めた。 自宅から離れているため、いつもの最寄り駅へ向かうことは諦め、他に駅がありそうな方向を予測して歩き始めた。
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