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『タカヒロくんには俺がいるよ』
少しだけ寂しさを感じていた俺の心を見透かすようにショーキチが呟いた。
この野郎…ショーキチのくせに…
でもその言葉がすごく嬉しかったのも事実で、また俺の瞳が潤んでいく。
『バーカ!』
俺は誤魔化すようにそう声を上げた。
『ちょっとー』
不満そうに声を上げるショーキチは自分も小さなグラスに生ビールを注いで
『かんぱい』
そう言って笑った。
『かんぱい』
素直にグラスを合わせるとビールを喉に流し込む。
『ショーキチ、まず焼き鳥な』
『あいよ!』
いつものようにショーキチの威勢のいい声が店中に響き渡った。
完
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