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「・・雪、雪」
誰かが、心配そうに覗き混んでいる。
優しい声だ。
「・・んん・・だぁれ?」
なんだか、眩しい・・。
ゆっくりと、目を開ける。
「雪、俺・・分からん?」
心配そうに覗きこむ瞳。
大きなカラダ。
低く優しい声。
・・なんだか、懐かしいような・・?
でも、頭がぼんやりして、はっきり思い出せない。
雪?
雪って私・・?
ズキン、とこめかみが痛む。
「・・いいよ、無理して思い出さなくて」
怖い顔に似合わない、優しい笑顔。
なんか、安心する。
なんでかな。
「ね、ここ、どこ?・・ていうか、私・・誰?」
彼女がそう尋ねると、
「えっ?・・そ、そこから?」
うーん、
と目の前の男が、困ったように笑う。
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