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「じゃあ・・とりあえず自己紹介?」
「あ、そうだね」
若者が、よっ、と手を挙げ、サングラスを外し
「俺はレン!よろしくっス」
と名乗る。以外と優しげな眼差し。
そして、隣を指差し
「で、こっちは王子」
と小さい方を指差す。
なるほど。
てか、王子て。
・・まぁ、確かに少女漫画に出てくる王子っぽいけども。
そんなことを考えている私を尻目に、レン、と名乗った青年が、私を後ろから抱き抱えるように座る男を見やり、
「・・棗さん、名乗った?」
と聞く。
と、棗とよばれた男が
「・・いやまだ」
と恥ずかしそうに頭を掻いた。
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