第2章

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「まあ、坊ちゃんも綺麗ですからね」 思わず口をついて出る。 「僕が?」 「あ、はい……男性にしてはって言うか……別に深い意味は……」 動揺するな。 きっと言われ慣れてるさ。 自分に言い聞かせつつも――。 「初めて見た時から……そう思ってました」 片想いを告白する女の子みたいに 僕はきっと真赤になって硬直していた。
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