第2章

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自嘲気な溜息。 逃げだしたいのは彼の方のはずなのに。 まだ律儀にも 体温計を挟んだ僕の肩を抱いて離さない。 「……はい」 『何も見ていない』と 否定してやるべきだったのかもしれない。 だけど遅すぎた。
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