第2章

7/26
前へ
/26ページ
次へ
「何をって……脇に挟むんだよ。体温計」 隣に腰をおろし身を屈めれば 艶やかに波打つ栗毛が僕の顎先をくすぐる。 (まいったな……) 胸元まですっかりボタンを外されると 心臓が早鐘のように打った。 「よし、これでいい」 これでいい? いや これで終わりじゃなかった。
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

61人が本棚に入れています
本棚に追加