第3章

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「でしたら生憎、貴恵お嬢様は今しがたお出かけに」 案の定。 天宮家の執事長は申し訳なさそうに頭を下げる。 「いつ頃お戻りで?」 知らんふりして聞いてみる。 「それがご友人と小旅行へ行かれた故、お戻りは明後日になると聞いております」 「そうでしたか」 もちろん分かっているからこそ 僕はここに来たんだけどね――。
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