破門≠恋人?!

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いつもの様に師匠は私をギュッと抱きしめ眠りにつこうとする。 私も師匠に抱きしめられながらそっと目を閉じる。 いつもなら少しすると師匠の規則正しい寝息が直ぐ聞こえるのに今日は中々聞こえてこない。 するとーーー 「心音…」 「はい…?」 「愛してる…」 それだけ言うと師匠からいつもの様に規則正しい寝息が漸く聞こえてきた。 滅多にそんな事をいう人じゃないのに。 こんな時になって「愛してる」だなんて…。 師匠……、決心が鈍ったらどうするつもりですか? 胸が締め付けられる思いがして苦しくなる。 その思いを落ち着かせるべく、師匠から伝わる温もりをインプットさせようと師匠との距離を更に縮める。 そして師匠の寝息に耳を傾ける。 規則正しいリズムを聞いていると心が落ち着いてきて、私も直ぐに眠りへと落ちそうになる。 薄れゆく意識の中で私も口にしてみる。 「なごむ、愛してる…」 一瞬私を抱きしめる力が強くなった気がした。 このまま明日が来なければいいのに そう思いながら私は深い深い眠りへ入っていった。
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