ちいさいあきみつけた

センチメンタル

何が苦しく
何が苦しめ続けるのか
心の内を抑えつけるかのように
ブーツと擦れる
落ち葉の音をただ聞いていた

鼻をつんざく
銀杏(ぎんなん)の匂い
気に留めることなく
歩き続けていく

誰かを助けて
誰に助けてほしいのか
疑問の渦を押し殺すかのように
真っ赤に燃える
夕陽の赤をただ眺めていた

目を見開いて
一番星の輝きを
脳裏に焼き付けようと
必死だった

センチメンタル

そんな言葉が、よく似合う