本郷さくらの受難

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「はあ……。じゃあ、さっさと行って来るわ」 「気をつけてね。知らない人に声かけられても、ついていっちゃダメよ」 「大丈夫よ、子供じゃないんだから!それに一応、護身術だって習ってるし」 「いっすんさきはやみ!」 「……気をつけます」 不吉な事を口走る姪と姉に見送られ、あたしは出発した。 この時すでに、ゆるふわ腹黒夫婦によって仕組まれていた事にも気付かず、 この後、とんでもないトラブルに巻き込まれるなんて思いもよらずに。 そう、これが全てのはじまりだった。
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