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『ジジッ…』
なにか音がする。
『ジジッ…ジ…code…dungeon…』
無機質な声。
コンピューターがしゃべっているかのような男とも女ともとれるような声が聞こえる。
『起…動率…17パー…セント…』
起動率…?
なにをいってるんだこいつは。
あれ?
そういえば体が動かない。目も開けようとしても微動だにしない。ただ声がするのが聴こえるだけだ。
…なんだこの状況は。
『ジッ…記憶消…去確認……ジジッ…肉体製造中…』
だんだんと意識がはっきりしてきたぞ。
というか今記憶消去とかいわなかったか?
え、てか肉体製造中?肉体製造中!?
え!こわ!
『…個体意識確認………異常あり…え!?異常あり!?ゴホンッ……解析中…解析中…解析中…』
無機質な声だったのに急に人間的な声になったな。
戻ったけど。
っていうか意識に異常ありって。
『解析…完了…原因前…世の人格との…混濁…危険性無…し…起動続行…起動率59…%…』
んー。
よくわかんないなぁ。
あ、やば、なんか眠くなってきたかも…。
『肉体製造完了…起動code:Dungeon Master…』
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