412人が本棚に入れています
本棚に追加
犬かきでもがくが全然進まない。
いくら不死身でも陸に戻れず、一生海で暮らすことを想像したら絶望した。その瞬間恐怖に襲われ俺は叫んだ。
「た、助けてー! 助けてくださーい!」
しかし、波の音にかき消され意味がない。そもそも人が居ないので意味がない。
ハハ、まじやベー。
すると……。
数メートル先にイルカの背ビレみたいなものが見えた。
あれは!! イルカ!? 俺の声を聞いて助けに来てくれたのか!?
これテレビで見たことがある……海で溺れたところをイルカに助けられたと海外の少年が話してた。
奇跡が起きた!
「おーい、イルカさーん! こっちだよー!」
声に従い近づいてきた。
おー来た来た、頭いいなあ。かわゆいなぁ。
ん?
結構でかいな。お父さんイルカかな?
最初のコメントを投稿しよう!