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開始の合図と同時に身体強化魔法を発動させ、レオーネちゃんが突っ込んできた。
常人では反応することすらできないであろう超スピードで一直線に。
その勢いのまま、木刀の切っ先が俺に向けられ突きが放たれた。
いきなりの先制攻撃に驚き、俺は一瞬反応が遅れてしまう。気付けは木刀は俺のすぐ目の前まで迫っていた。
むひょー! いきなりはヤバイっす、その牙突的なやつヤバイっす!
普通ならこの状況でこの攻撃はかわせない。
しかーし!! チート野郎と化した俺は普通ではないのだ。
即座に集中力を高めると、レオーネちゃんの動きが良く見えた。そして寸前まで迫った攻撃をかわすことが可能と感じられた。
「見切ったぁぁぁーーー!!」
俺はそう叫び、迫り来る木刀の動きに合わせ体を半身に反らし、体にかすることなく完全に突きをかわした。
うっは! 今のかわし方最高にかっこよすぎる!
そんな俺の動きを見て、レオーネちゃんは驚愕の表情を浮かべている。
「うそ……身体強化も無しで今の突きをかわすなんて……」
そう呟きレオーネちゃんは俺の方に振り向いた。
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