ファンタジー

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 俺は一瞬で目の前まで迫り、同時に腕を振り上げる。  それに対しレオーネちゃんはカウンターの如く木刀を凪ぎ払ってきた。  タイミングは抜群。  しかし――俺は既に目の前にはいない。殴り付けると見せ掛けながら瞬時に移動方向を転換、左側数メートルへ高速移動した。  そしてレオーネちゃんが木刀を振り抜き終えたタイミングで再度目の前まで急接近し、腕を振り上げる。 「くっ!」  レオーネちゃんは体勢が崩れていた為、今度はカウンターではなくガードを固めにきた。  俺はそこで攻撃を仕掛けず、次は右に超速で飛んだ。 「!?」  レオーネちゃんは来ると思った攻撃が来ないことに混乱し、完全に俺を見失っている様子だ。  ここからじゃい!!  俺は再度急速接近を開始。しかも今度は目の前ではなく背後に! そして――完璧にレオーネちゃんの背後をとった。 レオーネちゃん、俺に気付いたようだがもう遅いぜ。 「くらえぇぇぇ! アルティメットボンバァァァーーーー!!」  俺の必殺技が炸裂!!  後ろから胴体を掴み、只ひたすら思いっきり力の限り上空へ投げ飛ばすというシンプル且つ豪快な究極の投げ技がここに完成した。
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